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〜ララムリ・タラウマラ族~
メキシコでララムリという民族を聞いたことがありますか?
なかなかララムリという単語はメキシコに住んでいても耳にする事は少ないと思いますが、タラウマラ族という名前は聞いたことがあると思います。
チワワ太平洋鉄道がシナロア州のロスモチスという海抜0メートルのところからチワワ州に入り、最高で2400メートルのところの銅渓谷(バランカ・デル・コブレ)(コッパーキャニオン)まで運行している為、銅渓谷での見どころとしてタラウマラ族の住んでいる家やおみやげ物などがクローズアップされ、現在ではタラウマラ族は渓谷の山道を走り続ける事が得意な民族という事で有名になってきております。
ララムリという単語もタラウマラ族の言葉で「走る民族」という意味があるとの事です。
このタラウマラ族は銅渓谷で生活をしていく中で山道を走るという事をするようになり、
時にはタラウマラ族同士で走るレースを行ったり、山羊、羊などの家畜を取り合ったりすることで、走るという事を重要な文化として長く守り続けています。
そして、タラウマラ族が履いているHuarache(ウワラチェ)という古タイヤの底に革ひもで作ったサンダルが履きやすくて山道を走るのに最適みたい!!ですが、実際はどうなのでしょうか?気になるところではあります!
Huaracheという単語、言い方も色々あって、スペイン語はHを発音したいでローマ字読みな事からウアラチェと読む人や、少し英語っぽくワラチという人、そしてアメリカのシューズメーカー、〇イキ社はわざわざHを発音して英語読みにした「ハラチ」というブランドを作り日本でも発売しています。
色々と検索をしてみても「ワラチを作ってみよう」というサイトがあったり結構人気があるみたいです。
ウワラチェはメキシコだけで使われている単語で、(諸説はありますが。。。)ちょっとした歴史があるので少しご紹介しておきます。
時は17世紀初頭、仙台藩の支倉常長という日本人がローマまで行く途中、メキシコに初めて行った時、メキシコ人から日本人達が履いている物は何て言うか聞いた時に「わらじ」と日本人達は答えて、メキシコの人たちは「ウワラチェ」という風に聞こえたみたいで、それからメキシコではサンダルのようなわらじのような履物を総称して「Huarache」と呼ぶようになったという言われがあります。今でもビーチサンダルや普通のサンダルもメキシコではHuaracheと言えば通じる程浸透している単語になります。
履物に話がそれてしまいましたが、ララムリ、タラウマラ族の方々はHuarache(ウワラチェ)を履きながら生活をしていく上で文化として銅渓谷の山々を走り続け、最近では「足の速い民族、ララムリ(タラウマラ族)」という事で注目を浴びる事も増えてまいりました。
チワワ太平洋鉄道でクリールという駅を降りてその周辺を散策してみればタラウマラ族の人たちに会う事もできますし、実際走るのは山道なので安全的にもおすすめしませんが、タラウマラ族に会った時には足元をチラっと見させていただき、これが履き心地良いと言われているウワラチェか!という事を思ったりしてみてみるのもいいかもしれません。
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