メキシコシティの北東、車で1時間の場所にあるテオティワカン遺跡は、メキシコで
最も訪問者が多い遺跡です。古代都市に相応しい大規模な建造物の数々、最盛期には
10万人の人口がいたと考えられています(所説あり)。
その規模もさることながら、未だ多くの謎に包まれているテオ ティワカン遺跡は、
「神々の住む場所」という意味があり、太陽と月という象徴的なピラミッドの他にも
多くの見所を持ち訪れる者を魅了し続けています。

テオティワカン遺跡、往時には大繁栄を遂げたにもかかわらず、人々はどこから来て、
そしてどこへ去って行ったのか詳しくは分かっていません。またこれだけ類稀な建築技術
を誇り、多くの人口を抱えたと思われる文明に、文字がまったく遺っていないのです。
そもそもテオティワカンという名も、後にやってきたアステカ人が彼らの言葉「ナワトゥル
語」で付けており、当時この巨大な古代都市がどのように呼ばれていたのかもわかって
いません。
文字の代わりに神殿やその内部にモザイクや壁画が遺されており、当時の思想や宗教観
などを伺い知ることができます。
代表的な建造物と言えば太陽のピラミッド(Pirámide del Sol)。 当時メソアメリカ最大
の宗教都市であったテオティワカンで最大の建造物であり、世界でも3番目に大きい
ピラミッドです。高さ64m、底辺の1辺の長さが225mもの巨大なピラミッド頂上には
かつて神殿が建っていたと考えられており、年に2回太陽が天頂点に達した時、ちょうど
ピラミッドの真上に位置し、夕刻には真正面に沈んでいくように設計されています。
テオティワカン人の太陽崇拝の宗教観を示すようで興味深く、現在もそのピラミッドパワーを求めて多くの人が訪れます。
メキシコ最大規模のピラミッドが良い保存状態で発見され、調査によりその重要性が明ら
かになったことで、1987年世界遺産に登録されます。
今も発掘調査が進められている謎多きテオティワカン遺跡。現地へ行って徐々に解明され
るその謎に迫ってみてはいかがでしょうか。

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