メキシコの死者の日って?

日本で言うところのお盆にあたる行事、それがメキシコのディア・デ・ムエルトス(Día de los Muertos)」、日本語だと「死者の日」。亡くなった方の魂が帰ってくるのをお迎えする行事です。この日が近づくと街なかにはガイコツがあふれ、当日になると家族はお墓をたくさんのろうそくとマリーゴールドの花で飾り付けます。メキシコの死者の日はカラフルで楽しく、「故人を敬うことを忘れず、でも一緒にいるときは霊でもガイコツでも一緒に過ごそう!」という想いが感じられる、とっても素敵なイベントなんです。そんな死者の日について、ちょっとだけ真面目にお話してみたいと思います。

メキシコの死者の日って何?

メキシコの死者の日は、死者の魂をお迎えするために行われる行事です。時期は毎年11月1日と2日。1日に子どもの魂が、2日に大人の魂がこの世に帰ってくると言われています。

この死者の日、実はその起源はキリスト教。キリスト教では11月1日を万聖節、翌日11月2日を万霊節(または死者の日)と呼び、亡くなった聖人と信者の方のために祈りをささげる日とされています。なので、キリスト教を信仰する国や地域では死者の日が行われていることになります。もちろんメキシコに近いグアテマラなどでも死者の日の行事が行われているのですが、メキシコのようなガイコツ感はありません。なぜメキシコだけこんなにガイコツが溢れる行事になったのでしょうか。

 

メキシコ独特の死者の日とガイコツ

メキシコの死者の日は、キリスト教の行事に古代アステカ暦の「死の小祝宴」という祭祀が合わさって独特の行事に発展していきました。死の小祝宴はアステカにおける戦いの神様である「テスカトリポカ」の祭祀の一つで、アステカ太陽暦9番目の月(今で言うところの7月終わり~8月初めくらい)に行われていたそうです。アステカの祭祀というと、人間を神にささげる生贄の儀式が行われたり、ガイコツを並べて祀ったり、かなりの血なまぐささ。キリスト教を受け入れる過程で、キリスト教ももともとの信仰を全否定しない形で(もちろん人身供養などはなくなり)、混ざり合ってメキシコ独特の死者の日が育っていったのではないでしょうか。

↑メキシコシティにあるアステカ文明の遺跡「テンプロ・マジョール」にあるツォンパントリのレプリカ。生贄なのか戦士のものなのか、ガイコツをずらっと並べた祭壇です。ガイコツは神聖なものでもあり、生の近くにあるものだったのかも。

 

メキシコの死者の日ってどこで行われるの?

前述の通り、メキシコの死者の日はキリスト教にアステカの信仰が混ざりあって育っていきました。そのためなのか、メキシコではアステカの影響が強いメキシコ中央部から南部にかけて死者の日が行われています。逆に言うと、北の方ではあまり伝統的に死者の日が行われることがないようです。中でも伝統的な死者の日が現在でも行われている代表的な場所はミチョアカンとオアハカ。死者の日を見に行くならこの2か所をぜひ検討して欲しいなと思います。また、メキシコシティでは大規模な死者の日のパレードが行われていますが、これは映画「007」の冒頭シーンをきっかけに行われるようになったもの。伝統的な死者の日に対して新しい死者の日のイベント、と言えると思います。

↑死者の日が主に行われている場所マップ

 

メキシコの死者の日に行くならここに注目!

さてさて、メキシコの一大行事、死者の日。もしも行くなら死者の日ならではのこんなところに注目してみてください。

①お墓

特に伝統的な死者の日が行われているところでは、死者の日になるとお墓をめいっぱい飾り付けて、一晩を墓地で過ごす風習が残っています。溢れるほどのお花とろうそくで飾り付けられた夜の墓地は必見です。

↑死者の日に行くならお墓は絶対に行かないと!(2022年撮影、ミチョアカン)

 

②ガイコツ

死者の日に限らず、メキシコではよくガイコツのモチーフのものを見かけることがあると思います。人は亡くなってもあの世でガイコツとなって生きている、ガイコツも喜んで怒って泣いて楽しんであの世を生きている、そんな風に考えているのかな、と思うとメキシコのガイコツがあまりおどろおどろしくないのも納得。

↑こんなガイコツの陶器ばかり作っている村もあるのです。(2021年撮影、ミチョアカン)

 

③祭壇

死者の日シーズンになると、あらゆるところに祭壇が作られます。広場やショッピングモールなどでは大きな祭壇が、レストランやお店にも趣向を凝らした祭壇が、そしておうちでも大なり小なり祭壇をこしらえます。

↑パツクアロの中心広場の祭壇(2022年撮影)

 

④花

死者の日の花と言えば、なんといってもマリーゴールド。この時期は花壇にもマリーゴールドが植えられ、お墓の飾り付けのメインももちろんこのお花。故人の魂が迷わずこの世に戻ってこられるように、という道しるべの役割もあるそうです。

↑死者の日に訪れれば、すっかり「死者の日=オレンジ」のイメージになるはず。赤い花はケイトウです。(2016年撮影、オアハカ)

⑤食べ物

死者の日の代表的な食べものと言えば、モレとタマルと死者の日のパン。モレはカカオと何種類ものスパイスから作られる複雑怪奇なソース。鶏肉などにかけていただきます。タマルはトウモロコシの記事にお肉などを包み、それをさらにトウモロコシの皮やバナナ葉で包んで蒸したもの。ちまきっぽい感じです。死者の日のパンは、十字のデコレーションがされた丸いパンにお砂糖がまぶしてあるものがメキシコシティなどで見られる一般的なものですが、地方によっては丸パンに聖人の顔のピックが刺してあるもの、人を型どったものなど、地方・地域ごとにバラエティに富んでいます。パン屋さんやスーパーで売っていたり、祭壇などに飾ってあることもあるので、注目してみてくださいね。

↑死者の日のパンだけでも地方によってこんなに違います。

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